写真集「まだ見ぬソール・ライター」を読んでいて、気になる記述が(マーギット・アーブ、本文14ページ)。
ソールがフィルムで写真を撮っていたのは2004年までで、2005年以降はデジタルカメラに替えている。そこにはいっさいの躊躇もなく、新しいテクノロジーの世界へ飛び込んでいった。その年、オリンパスからソールにとって最初のデジタル一眼レフとなるカメラが提供されると、私にマニュアルと一緒にカメラを家に持ち帰らせた。そして1週間後、私がカメラをソールに返し簡単に使い方を説明すると、「OK!」とばかりに、すぐに撮影し始めた。
オリンパスのデジタル一眼レフとは、2003年発売のE-1のことだ。そのことは、2020年のソールに関する投稿でも書いていた。そして、70ページの写真で、数あるカメラの中で左上角に位置し、軍艦部を上から撮ったのが、やはりE-1だった。オリンパスにとってエポック・メーキングなカメラであり、愛蔵する機材でもあるので、嬉しかった。