渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「永遠のソール・ライター」展に行ってきた。時期が時期だけにちょっと心配だったが、3月8日で終了なので。見逃したらもう見れないかも、という思い。渋谷駅のハチ公口を出ると、青ガエルが。引退した東急東横線5000系電車で、長い間渋谷駅のシンボルだったが、この5月に秋田大館に移設されるという。道玄坂を上って会場へ。平日午後だがそこそこ入場者がいる。書籍で見るのと実際のプリントを見るのとでは印象も違う。本に収めきれない写真も多数あることだし。ライターが日本の名刺サイズくらいの大きさにプリントして、日々眺めていたというスニペットが印象的。フィルムを直接焼き付けたコンタクト・シートも圧巻。写真とは別に絵画も展示。これもよかった。写真家の仕事場の雰囲気がよく分かるスライド投影にしばし見入る。出口付近にアトリエの壁の再現があって、これは撮影可。心にソール・ライターのイメージを焼き付けて会場を出た。
ソール・ライター
ソール・ライターが人気だ。2013年に亡くなったアメリカの写真家だが、展覧会の開催もあって改めて注目されている。2月8日にはETVの日曜美術館でも特集された。『ソール・ライターのすべて(All about Saul Leiter)』という写真集を見て、衝撃を受けた。写真は勿論、添えられたコメントが実にいい。ソール・ライターにインスパイアされて、何か写真を撮ってみたくなった。彼も「写真を取るのは自宅の周辺だ」と言っていることだし、近在の公園で撮影。1950年代から活躍している写真家だが、初めて使ったデジタルカメラはOLYMPUS E-1だという。それで、わざわざE-1を持ち出して撮影。ソール・ライター風というのがどういうものか、把握しきれないままとにかく撮影。
風見鶏(原宿駅)
永らく親しまれたJR原宿駅が解体されるというので、記録保存という意味からも撮影してきた。現原宿駅に隣接する形で新駅が建設され、3月21日(土)から稼働する運びになっている。すでに報道陣にも公開済みということだが、正直ちょっとさみしい。東京オリンピック・パラリンピック後に解体、防火基準に適合した形で駅舎の意匠を残しつつ再建というのだが、どうなるものか。原宿駅の屋根に塔があって、その先端には風見鶏が設置されている。いまどき風見鶏が見られる建築も稀だし、まして駅にあるのはもっと珍しい。屋根の上から原宿の喧騒を眺めてきた風見鶏が、まもなく消える。
紅葉がピーク
都心の紅葉もピークに。というより急速に冬の気配が深まってきた。街に与える最後の彩りかな。太陽光を透過して、逆光気味に見る紅葉も美しい。標準レンズのM.Zuiko Digital12-40mmでも望遠端で撮れば、ちょっとした玉ボケが写る。ヒマラヤスギを背景にした楓も燃えるような輝き。
蚕糸の森公園の秋
秋が深まって、街もようやく色づいてきた気配。というので近場の蚕糸の森公園に出かけてみた。青梅街道からも見える、銀杏の巨木があるのだが、こちらはまだ早い。公園の正面入口から入った先にある、プラタナスの大木も有名。これはいい塩梅に紅葉していた。カナダのメープルみたいな形の落葉がそこかしこに。場内の渓流を模した水場近くにも銀杏が何本かある。こちらは紅葉が進んでいるが、もうちょっとといったところ。月末あたりにピークが来そう。