神田古本まつり2022

 3年ぶりに神田古本まつりが開催されるというので、土曜日に出撃。JRお茶ノ水駅の聖橋口を出て、丸善とニコライ堂の間の道を歩き、だらだら坂を下っていく。駿河台下の三省堂書店本店は工事中で、仮店舗で営業中とのことで小川町の方に向かう。仮店舗だけにちょっと狭い店内で気になる本のチェックを済ませ、靖国通りを反対側に渡って行列している先を見ると、信州や上越のスキー場のリフト券を半額で売っているのだった。この日は「神田スポーツ祭り」を開催中。駿河台下に戻って、古書店街の露天棚を見て歩くが、ものすごい人出で本の背もよく見えないほど。好天だし、週末というので混雑はやむをえない。神保町から専大前交差点近くまで歩いて戻る。神田古書センター裏ではカレー店ボンディ入店待ちの行列。聞くと1時間40分待ちとか。呆れて踵を返し、神保町交差点からすずらん通りに入る。ここで各出版社が特設ブースを出していて、概ね半額くらいで書籍を販売中。棚ズレだか返本扱いだか知らないが、いわゆる古本ではない。ここで国書刊行会のブースに首を突っ込んで、鏡花コレクション2と3を手にとって悩んでいると、ふと折口信夫の「初稿・死者の書」が目に止まる。定価3400円が1000円だという。これは、と思って即購入。いい買い物ができたし心も軽く帰途についた。